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切り抜きで稼ぐ

切り抜きチャンネルの伸ばし方。本数・型・分析の回し方

公開日: 6分で読めます著者: 因幡匠瞬

「切り抜きチャンネルを作ったけど、思ったように伸びない。何を変えればいいのか分からない」。この記事は、自分のチャンネルを運営して伸ばしたい人に向けて、僕が現場で見てきた「伸びる回し方」を書きます。

この記事の結論:切り抜きチャンネルを伸ばす変数は「本数・型・分析」の3つです。本数で試行回数を稼ぎ、型を揃えて何が効いたか分かる状態を作り、視聴維持率を見て次の1本を直す。このループを回し続けた人が伸びます。バズを約束することは僕にはできませんが、伸びる確率を上げる回し方なら説明できます。

僕は切り抜きの制作チームとコミュニティを運営していて、伸びたチャンネルと止まったチャンネルの両方を見てきました。その差は編集センスよりも、運営の回し方にあります。ただ、その前にひとつだけ、飛ばせない話をさせてください。

大前提:許可と公認ルールの確認がすべてに優先する

伸ばし方の前に、ここを飛ばすと全部が無駄になる話です。

注意:素材にできるのは、配信者が切り抜きを公認している配信だけです。ガイドラインの有無、収益化の可否、分配のルールまで確認してから始めてください。無断切り抜きは、チャンネルが伸びた後に動画削除やチャンネル停止という形で、積み上げた全部を失うリスクを抱え続けることになります。伸ばす努力の前に、土台の確認です。

ここをクリアしている前提で、本題に入ります。なお、そもそもまだ1本目を作っていない人は、先に作り方の記事から読んでください。この記事は「作れるようになった後」の話です。

この記事で解説する「本数・型・分析」のループを図にまとめました。 この記事で解説する「本数・型・分析」のループを図にまとめました。

本数は「試行回数」。まず量が必要な理由

ショート動画は、投稿するたびにプラットフォームが視聴者の反応をテストする仕組みで配信されます。つまり、1本の投稿は1回の試行です。

ここで多くの人が誤解するのが、「数本投稿して伸びなかったから、このチャンネルはダメだ」という判断です。

最初の数本の数字は、チャンネルの実力ではなく、ただの試行回数不足です。

何本作れば伸びるかは、ジャンルにも素材にもよるので断定できません。ただ、数本での判断が早すぎることだけは断言できます。その時点では当たりの型もまだ見つかっていないし、編集も上達の途中です。伸ばしている人は例外なく、当たる前の「当たらない期間」を本数で通過しています。

週に何本と、自分の生活で続けられる本数を決めて、まずそれを崩さないこと。量の目的はバズを引き当てることではなく、次に話す「型の検証回数」を確保することです。

型の一貫性。バラバラに作ると分析ができなくなる

本数と同じくらい大事なのが、型を揃えることです。型とは、冒頭の作り方、字幕のデザイン、テロップの位置、動画の長さ、毎回共通させる設計のことです。

型を揃える理由は2つあります。

  • 視聴者がチャンネルを覚えられる。毎回見た目が違うチャンネルは、どの動画が誰のものか認識されません
  • 何が効いたか分析できる。毎回全部が違うと、伸びた原因も伸びない原因も特定できない。型を固定して1箇所ずつ変えるから、前回との比較ができる

要するに、型の一貫性は「こだわり」ではなく分析の前提条件です。バラバラに数十本作るより、同じ型で作りながら1変数ずつ検証する方が、確実に学びが積み上がります。

編集そのものの型、つまり「再生が止まる動画」を構成する要素は、この記事に分解してあります。

あわせて読みたい切り抜き編集のコツ7選。再生が止まる動画と流される動画の差

冒頭3秒のフックに、いちばん時間を使う

ショートの視聴者は、最初の数秒で「見るか、流すか」を決めます。

冒頭3秒で流された動画は、その後の編集がどれだけ丁寧でも、存在しないのと同じです。

  • 一番強い瞬間を頭に置く。時系列は無視していい。結論やリアクションの頂点から始める
  • 状況が一言で分かる字幕を出す。「何の話か」が0秒目から分かる状態にする
  • 前置きを全部切る。「えー、それでは」から始まる切り抜きは、その時点で選ばれません

編集時間の配分を聞かれたら、僕は「冒頭3秒に一番かける」と答えています。全体を均等に磨くより、冒頭だけ徹底的に磨く方が数字に出ます。

冒頭3秒で流される動画と選ばれる動画の差をまとめた図です。 冒頭3秒で流される動画と選ばれる動画の差をまとめた図です。

分析は視聴維持率を見る。再生数は結果でしかない

分析というと再生数を毎日眺めてしまいがちですが、再生数は結果であって原因ではありません。自分で直せる原因が見えるのは視聴維持率です。

症状 疑う場所 直し方
冒頭数秒で大きく離脱している フックが弱い 頭に置く瞬間を変える。状況説明の字幕を足す
中盤でじわじわ下がる 間延び・無音 カットを増やしてテンポを詰める
最後まで見られているのに再生数が伸びない 動画ではなく試行回数の不足 その型を維持したまま本数を増やす
特定の1本だけ伸びた 当たりの型の候補 何が違ったかを特定して、次の1本で再現する

分析の目的は数字を眺めることではなく、次の1本で変える点を1つ決めることです。見る場所を維持率に絞ると、それが毎回決まるようになります。

続ける仕組みを先に作る

最後の変数は、モチベーションではなく仕組みです。伸びない期間に静かに消えていく人を、僕は本当にたくさん見てきました。

  • 投稿の曜日と本数を固定する。気分で作る運用は、気分が乗らない週に止まります
  • 工程をテンプレ化する。素材選定→カット→字幕→書き出しの手順を毎回同じにして、迷う時間を減らす
  • 比較対象を前回の自分にする。他人のバズと比べ始めると、数字が出るまでの期間を耐えられません
  • 仲間を作る。投稿を報告し合う相手がいるだけで、継続のしやすさは体感でまったく変わります

よくある質問

毎日投稿しないと伸びませんか?

毎日投稿が理想という話はよく聞きますが、続かない毎日投稿より、続く週3本の方が確実に価値があります。止まった瞬間に試行も止まるので、「自分が崩さず続けられる本数」を上限にしてください。

どのくらいの期間、伸びなくても続けるものですか?

期間ではなく本数で考えるのをすすめます。数本では判断材料になりません。型を検証しながらまとまった本数を出し切って、それでも維持率に改善の兆しがなければ、ジャンルや素材の選び直しを検討する。という順番です。

複数の配信者やジャンルを混ぜてもいいですか?

最初は1ジャンルに絞るのをすすめます。視聴者は「このチャンネルは何が見られる場所か」で登録を決めるので、混ぜるとチャンネルの認識が薄まります。広げるのは、当たりの型が見つかってからで遅くありません。

まとめ

  • 大前提は許可と公認ルールの確認。ここを飛ばすと全部が無駄になる
  • 本数は試行回数。数本の数字で判断しない
  • 型を揃えるのは分析の前提条件。1変数ずつ検証する
  • 分析は視聴維持率。次の1本の変更点を1つ決めるために見る
  • 伸びない期間を越えるのは根性ではなく仕組み

バズの保証はできません。でも、この回し方を続けられる環境があるかどうかで、結果はかなり変わると思っています。僕が運営するU Familyのクリッパー部には、作り方のガイドとお手本、一緒に投稿を続ける仲間、ランキングや案件ボードがあります。1人で回し続ける自信がない人は、覗いてみてください。

因幡匠瞬

因幡匠瞬(しょうま)

U Family運営・株式会社U.ai代表。切り抜き制作を仕組みで回しながら、 稼ぎたい人が最初の一歩を踏み出せる場所を作っています。

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