
切り抜きで稼ぐ
切り抜き編集の練習法。上手い人の「真似」から始める4週間メニュー
この記事の結論:編集が上手くなる方法を一言で言うと、「上手い人の真似を、恥ずかしがらずにやる」です。
センスという言葉で片付ける人が多いですが、切り抜き編集の上手さの大半は反復で身につく技術です。僕の制作チームで人が育つ過程を見てきた経験から、独学でも使える練習の順番をメニュー化しました。
前提として、道具の準備や最初の1本の出し方は始め方の記事を先に読んでください。この記事は「出せるようにはなったけど、上手くなりたい」人向けです。
練習の大原則:作品を作らない。練習を作る
最初に考え方をひとつ。伸びない人の共通点は、毎回「いい作品を作ろう」とすることです。練習期は、作品ではなく反復回数を目的にする。1本に3日かけた大作より、3日で3本作った人の方が確実に上手くなります。
観察から判断まで4段階で回す練習メニューです。
第1週:観察。お手本を「分解」する
まず、自分のジャンルで伸びている切り抜きを3本選び、作る側の目で分解します。メモを取りながら:
- 冒頭の3秒に何を置いているか(発言?リアクション?結論?)
- 字幕は1画面に何文字まで入れているか。改行の位置は
- カットの間隔は何秒か。どこで場面が変わるか
- 効果音やズームは、どの瞬間に、どれくらいの頻度で使われているか
見る側から作る側に目が切り替わる、一番大事な1週間です。「面白い」で流さず「なぜ面白く見えるのか」を言葉にする。
あわせて読みたい切り抜き編集のコツ7選。再生が止まる動画と流される動画の差
第2週:完コピ。構成を丸ごと真似る
分解したお手本の1本を選び、別の素材で同じ構成の切り抜きを作ります。冒頭の作り、字幕の量、カットのリズム、全部真似る。
「パクリでは?」と気にする人がいますが、素材が違えば成果物は別物ですし、構成の型を学ぶのは全ての制作の基本です。書道の臨書、絵の模写と同じ。型は真似で入れて、個性は後から勝手に出ます。
第3週:時間短縮。同じ品質を、より速く
3週目は品質ではなく速度に目標を変えます。前回と同じ品質のものを、かかった時間を計って作る。
- 1本目:時間を計測(基準値)
- 2〜3本目:どの工程が遅いか特定(大抵は字幕作業か、素材を見返す時間)
- 遅い工程だけ対策(字幕のスタイルをテンプレ化する、素材視聴時にタイムスタンプをメモしながら見る等)
速さは収入に直結します(理由は報酬の記事に書きました)。品質と速度は交互に鍛えるのがコツです。
第4週:判断。自分で見どころを選ぶ
最後は編集技術ではなく選定の練習です。同じ配信から「自分ならここを切る」を3箇所選び、1本ずつ作って出す。数字と自分の感覚で「どれが一番冒頭で止まったか」を見る。
編集は真似で上達しますが、見どころを選ぶ目だけは自分の判断の回数でしか育ちません。ここから先が、クリッパーごとの差になる領域です。
練習が続かないときのチェックリスト
| 症状 | 処方 |
|---|---|
| 1本が重くて手が付かない | 練習期は60秒以内の短い尺に固定する |
| 出来の悪さが気になって出せない | 「練習を作ってる」と唱える。出さない練習は練習にならない |
| 何を直せばいいか分からない | お手本ともう一度並べて見る。差分が次の課題 |
| 1人で飽きた | 見せる相手・比べる仲間を作る(後述) |
僕が運営するU Familyのクリッパー部には、お手本クリップ・作り方ガイド・ランキングがあります。練習メニューの「観察するお手本」と「続ける仕掛け」を環境として置いてある形です。独学で回る人はそれでよし、続かない人は環境を借りるのも手です。
練習が止まったときの症状別の処方です。
よくある質問
毎日やらないとダメですか?
毎日である必要はありません。週の合計回数の方が大事です。週2回×継続は、毎日×3日坊主に勝ちます。
どのくらいで上手くなりますか?
個人差はありますが、この4段階を1周する頃には、最初の1本と見比べて自分で差が分かるレベルになるのが普通です。2周目はもっと速く回せます。
高い編集講座を受けるべきですか?
切り抜きに関しては、まず無料でできるこの反復が先です。お手本は無料で見放題なので、講座にお金を払うのは「何が分からないか」が分かってからで遅くありません。
まとめ
- 上手さの大半はセンスではなく反復。練習期は作品でなく回数を目的にする
- 順番は観察→完コピ→時間短縮→自分の判断の4段階
- 型は真似で入れる。個性は後から勝手に出る
- 選定の目だけは自分の判断の回数でしか育たない

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