
切り抜きで稼ぐ
動画編集の副業は「切り抜き」から始めるのが最短だと思う理由
「動画編集を副業にしたい。でも未経験で、何から始めればいいか分からない」。この記事は、その状態の人に向けて書きます。
この記事の結論:未経験からいきなりクラウドソーシングで編集案件を探すより、切り抜きから始めるのが最短だと僕は思っています。
僕は切り抜きの制作チームとコミュニティを運営していて、編集未経験から始めた人をたくさん見てきました。その現場から、「なぜ一般的な編集受注は未経験に厳しいのか」「なぜ切り抜きが入口に向いているのか」「最初の1ヶ月に何を期待していいのか」を、盛らずに書きます。
未経験がいきなり編集案件を取りに行くと、何が起きるか
クラウドソーシングを開くと、動画編集の募集自体はたくさんあります。じゃあ応募すれば仕事になるかというと、ここに未経験の壁があります。
- 発注側は実績で選ぶ。 募集には経験者も応募してきます。ポートフォリオを並べて比較されたとき、実績ゼロはどうしても選ばれにくい
- 選ばれるために単価を下げると消耗する。 「安くやります」で取った仕事は時給換算が厳しく、編集を好きになる前に疲れて終わりやすい
- 「何を作ればいいか」は案件の中でしか学べない。 ソフトの操作を独学しても、実際に求められる編集の判断は仕事をしないと身につかない。実績がないと案件が取れず、案件がないと実績が作れない。ここで詰まる
これは応募する人の能力の問題ではなく、構造の問題です。だから僕は「頑張って応募し続ける」より「入口を変える」方をすすめています。
未経験の入口としての条件を比較した図です。
切り抜きが入口として最短だと思う3つの理由
切り抜きは、配信や動画の一部を短く編集して仕立てる仕事です。動画編集の中で、未経験の入口としてここまで条件が揃っている領域は、他にあまりないと思っています。
1素材が既にある
一般の動画制作は企画・撮影・編集の全部が必要ですが、切り抜きは元の配信という素材が既にあります。やることは編集だけ。未経験者が一番練習したい部分だけに集中できる構造です。
2型が決まっている
切り抜きには「冒頭に一番強い瞬間を置く」「全編に字幕を付ける」「無音をカットしてテンポを詰める」という型があります。センスを問われる前に、まず型をなぞれば形になる。上達の道筋が最初から見えているのは、独学で始める人にとって一番ありがたいことです。
3数をこなせる
1本が15〜60秒と短いので、完成までの反復が速い。長尺の編集を1本仕上げる間に、切り抜きなら何本も作れます。編集が上達する一番の変数はほぼ「完成させた本数」なので、これは効きます。
| 比較 | 一般的な編集受注 | 切り抜き |
|---|---|---|
| 素材 | 案件を取らないと手に入らない | 公認素材が既にある |
| 作り方 | 案件ごとに要求が違う | 型が決まっている |
| 1本の重さ | 数分〜数十分の動画 | 15〜60秒 |
| 実績ゼロからの始めやすさ | 受注の壁がある | 今日から作れる |
必要な道具:スマホでも始められる。お金は使わない
- スマホ or PC:どちらでも始められます。無料の編集アプリで1本完成まで行けます。スマホでの具体的な工程はCapCutでの作り方に書きました
- 有料ソフト・機材は不要:上達して「無料だと足りない」と感じてからで十分です。始める段階でお金を使うのは、この世界では遠回りです
注意:素材にする配信は、配信者が切り抜きを公認しているものだけ。他人の配信を無断で切り抜くのはNGです。ガイドラインが出ているかを必ず確認してから作ってください。
最初の1ヶ月の現実的な期待値
正直に書きます。最初の1ヶ月で大きく稼ぐのは、ほぼ無理です。
- 1本目は数時間かかります。慣れた人が30分で作るものに、半日かかることもある
- 最初の数本〜10本くらいは、収入というより練習です。時給換算すると厳しい数字になります
- そのかわり、かかる時間は本数とともに確実に縮みます。時給換算が変わり始めるのはここからです
じゃあ1本いくらの世界なのか、という単価感覚は報酬相場の記事にまとめています。先に読んで期待値を合わせてから始めるのをおすすめします。「1ヶ月で編集で食える」みたいな話を期待していた人には申し訳ないけど、僕はそういう約束はできません。かわりに、1ヶ月あれば「動画編集の副業のスタートライン」には立てます。これは現実的に言えます。
最初の1ヶ月で期待していい変化の範囲です。
切り抜きで身につくものは、そのまま編集副業の武器になる
「切り抜きって、動画編集の練習としては遠回りじゃないの?」と聞かれることがありますが、僕は逆だと思っています。
- カット・字幕・テンポ調整・冒頭設計は、縦型ショート動画の編集そのもの。いま編集の仕事で需要が伸びている領域です
- 作った切り抜きは、そのまま全部ポートフォリオになります。「実績ゼロで応募できない」問題が、作った本数の分だけ解消していく
- 切り抜きの制作の仕事を受ける、という道もあります。作れるようになった後の進み方は始め方の記事に書きました
つまり、切り抜きは「動画編集の副業とは別の何か」ではなく、動画編集の副業の、一番入りやすい入口です。
あわせて読みたい切り抜き動画の作り方。素材選びから投稿まで、1本目を出す手順
よくある質問
編集ソフトは何を使えばいいですか?
無料のもので十分です。縦型動画と字幕機能に対応していれば大丈夫。スマホならCapCutが定番です。有料ソフトは、無料で物足りなくなってから検討すれば遅くありません。
スマホだけで本当にできますか?
1本完成させるところまでは問題なくできます。ただ、字幕の細かい調整などはPCの方が効率が良いので、本気で数を作る段階になったらPCを検討する、という順番で十分です。
どのくらいで収入になりますか?
個人差が大きいので断定はしませんが、順番は決まっています。型を覚える→本数を作る→実績を見せられる形にする→仕事を受ける。この順番に飛び級はありません。金額の感覚は報酬相場の記事を見てください。
まとめ
- 未経験がいきなり編集案件に応募するのは、実績の壁で詰まりやすい
- 切り抜きは素材がある・型がある・数をこなせるので、入口として最短
- 道具はスマホ or PCと無料アプリで十分。始める段階でお金は使わない
- 最初の1ヶ月は練習期間。大金は稼げないが、スタートラインには立てる
最後に。この「最初の練習期間」を1人で越えるのが、実は一番むずかしいところです。僕が運営するU Familyのクリッパー部には、作り方のガイドとお手本、一緒に作る仲間、実際の案件が流れてくるボードがあります。1人で始める自信がない人は、環境から入るのもひとつの手です。合わなければ離れればいいだけなので、気になったら覗いてみてください。

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